基本操作

シニア スマホ アプリ 閉じ方はどうすればいい?

スマートフォンの操作に慣れていない時期には、一度開いた画面をどのように片付ければよいのか分からず、困惑してしまう場面が多く見受けられます。

「画面を切り替えたけれど、前のアプリは動いたままなのだろうか」「たくさん開きすぎると電話の動きが遅くなるのではないか」といった不安を感じることは、ごく自然な反応です。

特に、最近のスマートフォンは画面上にボタンがない機種が増えており、指の動きだけで操作を行う「ジェスチャー操作」が主流となっているため、以前よりも手順が複雑に感じられる傾向にあります。

この記事では、スマートフォンの操作に不慣れな方でも安心して取り組めるよう、アプリを完全に終了させるための手順を機種ごとに整理して解説いたします。

この記事を読み終える頃には、「アプリを閉じる」という操作の正体が明確になり、ご自身のスマートフォンをより快適に、そして自信を持って使いこなせるようになるはずです。

機種ごとに異なる最適なアプリの終了方法

スマートフォンにおける「アプリを閉じる」という操作は、大きく分けてiPhoneとAndroidの2種類、さらにそれぞれの機種が「ホームボタン」を持っているかどうかで手順が異なります。

結論から申し上げますと、現代のスマートフォンにおいてアプリを完全に終了させるためには、「最近使ったアプリの一覧画面」を呼び出し、そこから不要なアプリの画面を外側へ追い出すようにスワイプ(指で払う操作)をすることが共通の基本的な流れとなります。

iPhoneをご利用の場合は、画面の下端から上に向かって指を滑らせ、途中で止めることで一覧が表示されます。

一方でAndroidをご利用の場合は、画面下の「□」や「|||」のようなマークのボタンを押すか、iPhoneと同様に下から上へのスワイプ操作を行うことで一覧を表示させることが可能です。

このように、まずは「一覧を出す」というステップを踏むことが、正しいアプリの閉じ方への第一歩となります。

なぜホーム画面に戻るだけでは不十分なのか

シニアの皆さんがよく経験される現象として、「ホーム画面に戻ったからアプリは終わったと思っていた」というものがあります。

しかし、スマートフォンの仕組み上、ホーム画面に戻る操作とアプリを完全に終了させる操作は、明確に区別されています。

「本を棚に戻す」という比喩での理解

スマートフォンの操作を、日常生活における「読書」に例えて考えると分かりやすくなります。

アプリを開いて使っている状態は、机の上で本を広げて読んでいる状態と言えます。

ここで「ホーム画面に戻る」という操作は、「本を広げたまま、一度机から離れる」ような状態を指します。

本は開いたままですので、次に机に戻ったときには、すぐに続きから読み始めることができます。

一方で、今回解説する「アプリを閉じる(終了させる)」という操作は、「本を閉じて、本棚の元の位置にしっかり戻す」という作業に相当します。

本を棚に戻せば、机の上(スマートフォンの作業領域)は整理され、他の作業がしやすくなるという利点があります。

バックグラウンド状態の役割と影響

ホーム画面に戻っただけの状態は、専門用語で「バックグラウンド(背景)」で待機している状態と呼ばれます。

Apple社やGoogle社などのメーカー公式サポートによれば、最近のスマートフォンは非常に賢くなっており、「バックグラウンドにアプリがあっても、基本的には電池を余計に消費しない」ように設計されています。

そのため、無理にすべてのアプリを毎回閉じる必要はないという見解が一般的です。

しかし、特定のアプリが不具合を起こして動かなくなったり、画面が固まってしまったりした場合には、この「完全に閉じる」という操作が必要不可欠となります。

「調子が悪いときは一度本棚に戻して、もう一度出し直す」という感覚を持っておくことが、シニアの皆さんにとっての安心材料につながると考えられます。

具体的な操作手順とケーススタディ

それでは、実際にどのような指の動きをすればアプリを閉じることができるのか、主要な3つのケースに分けて具体的に説明いたします。

ケース1:ホームボタンがないiPhoneの場合

最新のiPhoneや、iPhone X以降の機種(画面の下に丸いボタンがないもの)をご利用の方の手順です。

まず、画面の一番下の縁に表示されている「細長い横棒(ホームバー)」のあたりに指を置きます。

その指をゆっくりと画面の中央付近まで押し上げ、指を離さずに一瞬だけ止めます。

すると、それまで使っていたアプリの画面が、トランプのカードのように重なって表示されます。これが「アプリスイッチャー」と呼ばれる一覧画面です。

終了させたいアプリの画面を選び、その画面を上方向に向かって、画面の外へ放り投げるようにシュッと指で弾いてください。

この操作により、そのアプリは本棚に戻り、完全に終了したことになります。

ケース2:ホームボタンがあるiPhoneやiPadの場合

画面の下に丸い物理ボタン(ホームボタン)が付いている機種をお使いの方の手順です。

このタイプの機種では、「ホームボタンをカチカチッと2回素早く押す」ことが合図となります。

成功すると、やはり画面の中にアプリの一覧が並んで表示されます。

あとはケース1と同様に、消したいアプリの画面を上に向かって指で払うだけです。

「1回押すとホーム画面に戻る」「2回押すと片付け画面(一覧)が出る」という違いを意識すると、混乱が少なくなると予想されます。

ケース3:Android(Galaxy、Xperia、AQUOSなど)の場合

Androidスマートフォンの場合、機種や設定によって操作方法がいくつか存在しますが、代表的なものは「3ボタン操作」と呼ばれるものです。

画面の最下部に「▲」「●」「■」のようなマークが並んでいませんか。

このうち、「■(四角)」または「|||(三本線)」のマークをタップしてください。

これが「最近使ったアプリ」を表示するボタンです。

一覧が表示されたら、終了したいアプリを「上」または「横」にスワイプして消去します(機種によって消す方向が異なる場合がありますが、画面の外へ出すという原理は同じです)。

また、Androidには便利な「すべて閉じる」や「すべて消去」というボタンが表示されることが多いです。

これを押すことで、開いているすべてのアプリを一括で片付けることができるため、整理整頓を一度に済ませたいシニアの方には特におすすめの機能と言えます。

よくある勘違いと注意すべき点

アプリの閉じ方を学ぶ上で、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

まず、「設定」メニューの中にある「強制停止」や「強制終了」という項目についてです。

これは、通常の「アプリを閉じる」操作とは異なり、アプリの動作を無理やり断ち切る強力な手段です。

大切なデータが保存されずに消えてしまったり、アプリそのものが不安定になったりするリスクがあるため、日常的な操作としては推奨されません。

あくまで「どうしてもアプリが動かなくて困ったとき」の最終手段であると考えておくのが安全です。

また、アプリを閉じすぎることによるデメリットも存在します。

頻繁に使うアプリを毎回完全に終了させてしまうと、次に開く際に、また一からデータを読み込み直す必要があります。

これにより、かえって電池の消耗が早まったり、起動に時間がかかったりする可能性があります。

「一日の終わりに整理する」程度か、「動きが重いと感じたときだけ行う」くらいが、スマートフォンにとって最も優しい使い方であると専門家の間でも指摘されています。

まとめ:快適なスマホライフのために

ここまで解説してきた「シニアのためのスマホアプリの閉じ方」について、大切なポイントを整理いたします。

  • アプリを閉じることは、開いた本を本棚に片付けるような操作である
  • iPhoneは「画面下からのスワイプ」または「ホームボタンの2回押し」で一覧を出す
  • Androidは「■」や「|||」のボタンを押して一覧を出し、「すべて閉じる」を活用するのが便利である
  • ホーム画面に戻るだけでは、アプリはバックグラウンドで待機しており、完全には終了していない
  • 無理にすべてのアプリを常に閉じる必要はなく、不具合があるときや整理したいときに行えば十分である

これらの手順を覚えておけば、「アプリをたくさん開きすぎて壊れてしまうのではないか」という心配をする必要はなくなります。

スマートフォンは、私たちが思っている以上に頑丈で、賢い機械です。

もし操作を間違えても、落ち着いて今回ご紹介した手順でアプリを片付ければ、また元のきれいな状態に戻すことができます。

新しい操作に挑戦する皆さんへ

スマートフォンの操作を一つひとつ覚えていく過程は、新しい言語を学ぶようなものであり、最初は誰でも戸惑うものです。

特に「目に見えないボタン」を操作する最近の機種では、指の感覚を掴むまでにある程度の時間が必要かもしれません。

しかし、今回解説した「アプリを閉じる」という操作をマスターすることは、スマートフォンという道具を「自分の管理下に置く」ための大きな自信に繋がります。

失敗を恐れる必要はありません。

画面が思った通りに動かなくなったら、まずは深呼吸をして、そっと指を下から上へ滑らせてみてください。

重なったアプリの画面が表示されたなら、それはあなたがスマートフォンを正しく制御できている証拠です。

日々少しずつ触れていくことで、指先は自然と動きを覚えていきます。

ご自身のペースで、ゆっくりと、この便利な道具との距離を縮めていかれることを心より応援しております。